ケーススタディ
¥1万でブログを1つ買った。なぜ「ゆるマリスト」を選んだのか【公開実験・仕入れ編】
先に結論
サイトを1つ買いました。ミニマリスト・一人暮らしのブログ「ゆるマリスト」(yurumalist.com)。価格は¥10,000です。
目的はひとつ。他人が作ったGoogle頼みのブログを、AI検索に最適化(GEO)して伸ばせるかを、全部公開で試すこと。買った瞬間の数字も、これからやる施策も、毎月の推移も、うまくいかなかったところも、隠さず出します。VEIL(占いメディア)、土俵の目撃者(相撲メディア)に続く、3本目の実証ログです。
第1話のこの記事は「仕入れ編」。なぜ買うのか、何を買ったのか、どうやってこの1件を選んだのかを書きます。
なぜ「買う」のか
AIO Labでは、自社サイトの実測データをずっと出してきました。VEILがBing・AI検索から月2万人を集めている話、その流入がスイッチのように立ち上がった話。どれも本物の数字です。
ただ、ひとつ弱点があります。どれも、もともと自分の持ち物だということ。
「最初から自分の畑だったから伸ばせたんでしょう」と言われたら、返す言葉がありません。AIEnablerが客先でやるのは、自分が作ったわけではないサイトを引き取って、AIに見つけられる形へ作り替える仕事です。だったら、まったく知らない他人のブログを買ってきて、同じことができるかを見せたほうが早い。
そこで決めました。サイトを1つ買って、ゼロから伸ばす。仕入れから収益化まで、全工程を公開する。
買い物の前提も正直に書いておくと、サイト売買の激安帯(数千円〜10万円)は、ほとんどがハズレです。これは別の記事で20件以上を解剖して確かめました(激安サイトを20件、実データで解剖した。9割は「打ち上げ花火」だった)。一覧に並ぶDR(ドメインの強さ)やPVは過去の遺産で、まるで当てになりません。だから今回も、肩書きではなく時系列で選びました。
何を買ったのか
買ったのはこれです。
- ドメイン:yurumalist.com(取得 2025年12月5日 = 約6か月もの)
- テーマ:ミニマリスト・一人暮らし(暮らし系。本業のKINSとも競合しない)
- 構成:WordPress(Cocoonテーマ)、記事数 100本、1記事あたり平均4,463字・平均見出し15本
- 価格:¥10,000(即時納品枠)
- 納品物:ドメイン+サーバー契約+コンテンツの権利一式
ラーメン2杯分くらいの値段で、100本の記事とドメインが手に入ります。安く見えますが、安いには理由がある。流入はほぼ全部Google頼み、BingとAIからはほぼゼロ、収益化はまだ何も入っていない。 ここが、これから手を入れる余白そのものです。
ひとつ、正直に書いておきます。この100本は、2025年12月に28本、2026年1月に31本、2月に28本、3月に13本と、3〜4か月で一気に投入されています。この投入ペースは、AIで量産された薄い記事の匂いがします。中身が薄い可能性は、買う前から織り込み済みです。
むしろ、それでいい。AIで量産された薄いブログを、人の手で「AIに引用される」中身へ作り替えられるか——これは2026年のコンテンツが全部ぶつかる問いです。ちょうどいい実験台を買った、という感覚でいます。
どうやってこの1件を選んだのか
激安帯を100件以上開いて、有望に見えた20件ほどを時系列で1件ずつ解剖しました。9割は「花火・減衰・死亡」。その中で、ゆるマリストの時系列はこう見えました。
| 月 | クリック | 表示 |
|---|---|---|
| 2025-12 | 44 | 683 |
| 2026-01 | 172 | 2,465 |
| 2026-02 | 205 | 3,257 |
| 2026-03 | 403 | 6,548 |
| 2026-04 | 510 | 8,189 |
| 2026-05 | 882 | 15,106 |
(売り手のサーチコンソール実数。立ち上げ〜2026年5月)
跳ねていません。6か月かけて、44から882へ、きれいに加速しています。 一気に吹き上がってすぐ落ちる花火ではなく、毎月積み上がっている。新規ドメインの初期ブーストで一瞬光っただけのサイトとは、時系列の形がはっきり違いました。
決め手はもうひとつ。狙えるキーワードが、ぜんぶ「問い」と「比較」だったことです。「一人暮らしに必要なもの」「Tシャツは何枚あればいい」「一人暮らしにおすすめの家電」——どれも買う前に人が検索する一覧型・比較型で、これはAIが回答に引用しやすいページの型とぴったり重なります。VEILで「計算ツールと一覧ページがAIに拾われる」ことを実測した、あの型です。
つまりゆるマリストは、実体のある成長曲線を持ち、AIが好む問い型のテーマで、まだAIにもBingにも収益にも手をつけていない——伸びしろだけでできたサイトでした。だから選びました。
ここから何をするか
買ったのは2026年6月2日。今、手元にこのサイトがあります。
これからやることは、自社のVEILと土俵の目撃者で効いた手を、そのまま当てるだけです。
- 対策前の数字を、全部固定する(移管するとサイト売買プラットフォーム側のデータが消えるので、買う前に保存しました)
- AIに「入っていい」と伝える(robots.txtの開放、サーバー移行で管理を一本化)
- 計測をつなぐ(GA4・サーチコンソール・Bing Webmaster)
- 記事を「答え」の形に作り替える(一覧・比較・早見表へ)
- 収益の導線を引く(AdSense・暮らし系アフィリ)
次の第2話では、買った瞬間の数字を全部開けます。Google頼み92%、AI流入ゼロ——どこから始めるのか、素のベースラインを丸ごと出します。
まとめ
- 他人が作ったGoogle頼みのブログをGEOで伸ばせるかを、全公開で試す実験を始めた
- 買ったのはミニマリスト・一人暮らしのブログ「ゆるマリスト」(yurumalist.com)、¥10,000。記事100本・約6か月ドメイン
- 自社サイトは「元から自分の畑」。他人のサイトで再現できてこそ、AIEnablerの仕事の証明になる
- 激安帯の9割は花火・減衰・死亡。肩書きでなく時系列で選び、6か月で44→882へ加速していた1件を引いた
- テーマが「問い・比較」中心=AIが引用しやすい型。伸びしろだけでできたサイトだった
- 中身はAI量産の薄いブログの可能性あり。それを人の手で引用される形に作り替えられるかが、この実験の核
ラーメン2杯分のブログが、AI検索でどこまで伸びるか。仕入れは終わりました。次は数字を開けます。
この記事は、当社(AIO Lab/AIEnabler)が2026年6月にサイト売買プラットフォームの即時納品枠で実際に取得したブログ「ゆるマリスト」(yurumalist.com)の一次データをもとにしています。掲載した検索パフォーマンスの数値は、取得時点で引き継いだサーチコンソールの実測値です。