ケーススタディ
買って最初にやったこと。サーバーを移して、AIに「入っていい」と伝えた【公開実験・最初の一手】
先に結論
第1話で¥1万のブログ「ゆるマリスト」(yurumalist.com)を買い、第2話で対策前の数字を全部開けました。要約すると、Googleの扉だけ開いていて、AIの扉が閉まっていて、収益ゼロ——そういうサイトです。
この第3話は、納品されて最初にやったことを書きます。結論から言うと、最初の一手は派手な施策ではありませんでした。
- サーバーをXserverへ移して、管理を一本化した
- robots.txtを書き換えて、AIに「入っていい」と伝えた
どちらも地ならしです。そして正直に書いておくと、この時点で結果は1ミリも出ていません。 AI流入も、収益も、まだゼロのまま。扉を開けただけです。その「開けた瞬間」を記録します。
なぜ、最初が「地ならし」なのか
買ったサイトを伸ばすとき、つい記事のリライトから手をつけたくなります。でも順番が逆です。
第2話で見たとおり、ゆるマリストはrobots.txtがWordPressのデフォルトのままで、AIクローラーに対して「入っていい」とも「来るな」とも言っていませんでした。ブロックはしていない。でも歓迎もしていない。この状態でいくら記事を磨いても、AIが読みに来なければ引用されようがない。
だから順番はこうなります。まず扉を開ける。それから部屋を片づける。 扉が閉まったまま掃除をしても、誰も入ってこない。最初の一手が地ならしなのは、そういう理由です。
一手目:サーバーをXserverへ移す
買ったままだと、サイトはサイト売買プラットフォーム付属のサーバー上にありました。これを、自社の他サイトと同じXserverへ移しました。
理由は管理の一本化です。占いメディア(VEIL)、相撲メディア(土俵の目撃者)、AIO Lab本体——これらが全部同じサーバーに乗っています。ゆるマリストも同じ場所に置けば、robots.txt・SSL・AIクローラー許可の設定を、同じ手順でまとめて回せます。 設定がバラけると、後から「あのサイトだけ対応を忘れていた」が必ず起きます。
移行の手順は、淡々としたものでした。
- ドメインをXserverに追加(AIクローラー許可ON・無料SSL・HTTPSリダイレクトを最初から有効に)
- 「WordPress簡単移行」でファイルとデータベースを丸ごとコピー(100本の記事ごと移送)
- ネームサーバーを Xserver(ns1〜5.xserver.jp)へ切り替え
切り替え後、DNSが浸透して、yurumalist.com がXserver側で正しく表示されることを確認しました。中身(100本の記事)はそのまま、置き場所だけ自社の管理下に移った状態です。
二手目:robots.txtで「入っていい」と伝える
ここが、今回の本丸です。
before(買った時点) のrobots.txtは、WordPressのデフォルト。中身はほぼこれだけでした。
User-agent: *
Disallow: /wp-admin/
管理画面を除けば「全員入っていい」という素の状態。AIクローラーを名指しで歓迎する記述は、ひとつもありません。
after(最初の一手) は、AIクローラーを明示的に全許可する版に書き換えました。GPTBot・OAI-SearchBot・ChatGPT-User・ClaudeBot・Claude-User・PerplexityBot・Google-Extended・Applebot・Amazonbot・Bingbot——主要なAIのボットに対して、名指しで「入っていい、答えを読んでいい」と伝える形です。WordPress標準の Disallow: /wp-admin/ は残し、サイトマップ(/wp-sitemap.xml)も宣言しました。
この「AIに入っていいと明示する」中身は、VEILの実物robots.txtと2026年版テンプレートをrobots.txtでAIを通す記事に全部出してあります。今回はそれを、買ったばかりのサイトにそのまま当てた格好です。
なぜこれが効くと考えるのか。根拠はVEILです。VEILも最初は今のゆるマリストと同じ「Googleの扉だけ開いた」状態でした。そこからAIに読める形へ作り替えたら、流入がじわじわではなくスイッチのように立ち上がりました。同じ手を、別のサイトで再現できるか——それがこの実験の問いです。
ただし、ここで正直に。robots.txtを開けても、明日いきなりAI流入が増えるわけではありません。 扉を開けてから、AIが読みに来て、覚えて、回答に引用し始めるまでには時間差があります。VEILでもそうでした。だから今は「扉を開けた」という事実だけが事実で、成果はまだ何もありません。
まだやっていないこと(次回以降)
地ならしは置きました。でも、AIに引用されるサイトにするには、まだ全然足りません。これからやることを、先に出しておきます。
- 計測をつなぐ:自社のGA4を作ってタグを設置、サーチコンソールとBing Webmasterに登録(DNSが移ったので登録できる状態になった)
- 記事を「答え」の形に作り替える:「一人暮らしに必要なもの」「Tシャツは何枚」などを、一覧・比較・早見表へ。第2話で見た「340クエリが表示のみでクリックゼロ」を、答えを先に出す書き方で救う
- 構造化データ・FAQ・llms.txtを入れる
- 収益の導線を引く:AdSenseと暮らし系アフィリ。ゼロ円からの推移を記録し始める
これを1つずつ当てて、毎月の数字を全部公開します。 伸びたら伸びた数字を、伸びなかったら伸びなかった事実を、そのまま出します。
まとめ
- 買って最初にやったのは派手な施策ではなく地ならし。①サーバーをXserverへ移して管理を一本化、②robots.txtでAIに「入っていい」と明示
- 順番が大事。扉を開ける→部屋を片づける。閉まったまま記事を磨いても、AIは読みに来ない
- robots.txtは、WPデフォルト(AIへの歓迎ゼロ)から、AIクローラー全許可へ書き換えた(VEILの実物テンプレを流用)
- ただし結果はまだゼロ。robots開放は扉を開けただけで、流入が立ち上がるのは時間差で来る。VEILもそうだった
- 次は計測接続・記事のanswer化・収益導線。毎月の推移を、うまくいかなかった分も含めて全公開する
¥1万のブログの扉が、今やっとAI側に開きました。ここから何か月で、何が動くか。次回以降、数字で追っていきます。
この記事は、当社(AIO Lab/AIEnabler)が2026年6月に¥10,000で取得したブログ「ゆるマリスト」(yurumalist.com)に対して、実際に行ったサーバー移行・robots.txt変更の作業記録です。掲載時点でAI流入・収益などの成果はまだ計測されておらず、後続の記事で実数の推移を公開します。架空の数字は含みません。