実践ガイド

自社がAIにどう見られているか、測る方法。順位ツールでは見えない指標

先に結論

自社がAIにどう見られているかは、従来の順位ツールにはほとんど映りません。Google中心の数字だけ見ていると、AI検索やBingからの流入、AIの回答での被引用を、まるごと見落とします。

測るべきは3つ。GA4の参照元・Bing Webmaster Tools・AI可視性の確認。 組み合わせれば、AIでの見え方が数字になります。


なぜ順位ツールでは足りないのか

順位計測ツールは基本的にGoogleの検索結果を見ています。Bingの順位も、ChatGPTやPerplexityが何を引用しているかも、ほぼ映りません。

自社メディアで、順位ツールは「自然流入は月44」と示すのに、実際は月2万人が来ていた、ということがありました。差分はBingとAI検索。ツールの数字と実態が3桁ずれていた。 順位だけ追う危うさが、ここに出ています(VEILの事例)。

GA4実測 ── VEIL / masanosuke.net|流入ソース 2026-04-30〜05-29(セッション)
Bing系78%
AI検索8%
Google8%
Direct3%
その他3%

1. GA4の参照元で「どこから来たか」

最初に見るのは流入の内訳です。GA4の参照元/メディアで、google・bing・chatgpt.com・perplexity・duckduckgo・直接、の比率を確認する。

  • Bingの比率が高い → AI検索の入口を押さえられている
  • chatgpt.comやperplexityが出ている → すでにAIから引用・参照されている
  • googleばかり見ていた → 残りの経路を見落としていた

ここで「自社のAI/Bing依存度」が分かります。

2. Bing Webmaster Toolsで「載っているか」

Bingに登録して、インデックス状況とクエリを見ます。ChatGPTやCopilotの土台はBing。ここに載っていなければ、AI検索からも見えにくい。無料で10分、まず現状を可視化します。

3. AI可視性で「引用されているか」

最後に、AIの回答の中で自社がどう扱われているかを見ます。

  • 手動 — 自社に関係する代表的な質問を、実際にChatGPTやPerplexityで投げてみる。自社が引用されるか、競合ばかりか
  • 継続計測 — AIの回答内でのブランド言及や被引用を継続的に測る専用ツール(ブランド可視性の計測)もあります。手動の点検を、面で捉えられます

「AIに名前を出してもらえているか」は、これからのブランドの基礎体力です。


何を定点観測するか

毎月、最低この4つを記録するだけで、AIでの見え方の変化が追えます。

  • GA4のBing比率・AI検索比率
  • Bingのインデックス数と主要クエリ
  • 代表質問でのChatGPT/Perplexityの引用有無
  • Search ConsoleのCTR(ゼロクリックの兆候)

よくある質問

Q. AI検索からの流入はGA4で見られる? 見られる。参照元/メディアで chatgpt.com・perplexity・bing・google などの内訳を確認できる。

Q. AIの回答で自社が引用されているか調べる方法は? 代表的な質問を実際にChatGPTやPerplexityで投げて手動確認できる。AIの回答内でのブランド言及を継続計測する専用ツールもある。

Q. 順位ツールだけでは不十分? AI検索やBingの流入、AIでの被引用はほぼ映らない。順位だけ追うとAI時代の流入の大きな部分を見落とす。


測れないものは、改善できません。まずGA4の参照元を開いて、自社のBing・AI比率を見るところから。そこに、順位ツールが隠していた現実が映っています。

AL

AIO Lab 主筆

広告運用 × データ分析のマーケター(40代・エンジニア出身)

Meta・Google・TikTok広告のインハウス運用が最も得意。ROAS・CPA起点の高速PDCAで伸ばし、広告と検索(SEO・GEO)の両面から集客を設計します。強みはデータの「見える化」——GA4・BigQuery・日次広告レポートで、数字を判断に変えること。大手予約サービスのマーケ部長を経て、現在はD2Cスタートアップでマーケ/データ責任者。複数の自社メディアを運営し、Bing・AI検索の流入を実データで検証しています。数値はすべて実測、出典のないデータは扱いません。運営者について →

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